< 世界一シリーズ 第1弾>米の輸出量は世界一!?
スポンサーリンク
米の輸出は世界一!?
以前の記事でインドの気候多様性について触れました。
砂漠地域もあれば世界一の多雨地域もある。降雪を観測する地域もあれば常夏の地域もある。
このように多様な気候を有すインドだが、実は国土全体における農地の割合が非常に高い。
その割合なんと約50%。1億8000万ha。
日本は山地が多いこともあってその利用率は10%程にとどまる。
中国は内陸部は乾燥が激しいこともあって、約10%。
アメリカが約20%などと比べてもその割合は遥かに高いことが分かる。
莫大な人口を有しており、その胃袋を満たすためにはこれぐらい必要なのかもしれないが、それにしてもこの数字には驚きである。ちなみにその約4割がコメの生産に充てられており、2012,2013年は世界一のコメ輸出量を誇っていた。
世界の農地に占めるインド農地の割合は約14%
実は単純に農地だけの面積を見てもアメリカ、ロシアに次いでその面積は大きく
なんと世界全体の農地の14%程を占めている計算になる。
貧富の差が依然激しく、国民の5割前後を農民が占めているというから納得がいく。
当然、年々その数は減少傾向にあり、インドの農業生産がGDPに占める割合も減少傾向にあるのもまた事実である。
インドの食料自給率は107%
食料自給率なるものを計算しているのは世界でも日本ぐらいとの話は良く聞くが
それはまぁ一先ず棚上げするとして、我々に馴染みのある指標であることは間違いないので参考までに記載したい。
日本の食料自給率は大よそ40%であるのに対して
インドの食料自給率は脅威の107%である。
大前提として、大量の穀物を生産できる肥沃な土地があり、農家の数も非常に多いというのが現実だが、それ以外にもこの自給率を押し上げる要因は大きく二つ考えられる。
一つ目は、まだまだ穀物中心の食生活であること。
インドに行くと当然出てくるのが、カレー。
そこには豆やら玉ねぎやら僅かに野菜は入っていても
主食はやはり炭水化物。主食と言うか、70-80%は炭水化物が占める。
つまり、米、小麦を大量に生産できるインドではカロリーベースの食料自給率は当然高くなる。
二つ目は、採食主義者が大多数であること
田舎に行けば行くほど、肉はあってもチキンやマトンぐらいである。
(もちろん、大都市では食の多様化は進んでいるが・・・)
つまり、日本のように飼料を大量に消費する牛や豚を飼育することがないため、
家畜に提供する米や小麦は人用に消費できる。
つまり、日本のように足りない飼料を輸入する必要もなく、大量の家畜を育てるのに必要とされるカロリーは元々母数に組み込まれることはない(もちろん田舎の家庭に牛ななどたくさんいるが、それらを飼育する分の米や小麦などは十分に存在する)。
余りある農地、インドに根ざす食文化と言った背景を考慮すれば、
カロリーベースで食料自給率が100%を超えることには納得がいく。
とはいえ、上記でも少し触れたが、食の多様化が進み欧米的な食文化が都心部では浸透し始めている。なんと、最近では学校のお弁当にカレーを持参すると茶化されることもあるらしく、こぞってサンドイッチなどを持参する小学生が増えているのだとか。
不思議の国インド。次回もまたお楽しみに。
↓良かったらクリックお願いします(^^♪ランニングに参加してみました。
👇Twitterでも同時配信始めるので良かったらフォローしてもらえると嬉しいです(^^♪