2018年IKEAついにインド1号店出店。年間3店舗ペースで出店加速。
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ハイデラバードに記念すべき1号店
ハイデラバードは29番目の州として2014年に誕生したばかりのテレンガナの州都であり第二のインドシリコンバレーと言われている。実はマイクロソフトやグーグルの開発センターはここハイデラバードに置かれており、意外と栄えている街なのである。
先日私もハイデラバードを訪問したが、ゴミの数も少なく(それでもめちゃくちゃ多いが)インドの中ではかなり上位に食い込んでくる街並みではないかと感じた。
街中は相変わらず大渋滞で圧倒的な活気はこの都市にも健在である。
なぜ1号店がハイデラバードなのか。
ここで疑問が浮かぶ。
なぜハイデラバードなのか。
インドの中にはハイデラバードより大きな都市はもちろん存在する。ハイデラバードの人口は大よそ600万人、首都デリーは1000万人を超え、商業都市ムンバイは2000万人を超える人口を抱える。IT都市バンガロールも約700万人とハイデラバードより人口は多い。
これは個人的な推測だが、土地取得が最も大きな壁になっているのではないかと思う。
インドで土地取得は至難の業
インド人の60-70%が農民と言われているように、土地所有者が農民という場合が多い。また、台帳などは存在しないため農民のものなのか、村や町のものなのか良く分からない場合も多く、そうなれば誰と交渉すれば良いのかも判断が難しい。
交渉できてもインド人は本当に賢く、そんな簡単には土地を手放すことは無い。
少しでも値段を上げようと努力したり、購入後も何らかの仕事(清掃係や警備など)を与えないと怒ってくることもしばしばと聞いている。
そして、当然であるが、大都市に行けば行くほど、街に近づけば近づくほど土地の取得は難しくなる。
インドで土地を取得しようとすると斡旋してくれる公的な仲介機関を通すのが良いと言われている。つまりその州や地域がどれだけバックアップしてくれるかも土地取得には関与してくるのである。
IKEAの敷地面積は広大
さて、本題に戻ろう。IKEAに足を運ばれた方は直ぐにイメージできると思うが、
ひたすら敷地面積が大きい。もちろん、家具屋さんであるから一定以上のスペースは必須であるが、それにしても非常に広大な土地の上に店舗が建設されている。庭のようなスペースも何故か十分に確保されている。
また、インドでは建蔽率(土地に占める建物の割合)が州によって定められているため、土地の面積一杯に建設することはできない。
ということは、インドでも同ビジネスモデルを展開するとなると相応の土地確保が必要となる。これが最大の障壁になると推察できる。
まとめ
色々述べてきたが、ハイデラバードは
・抱える人口も大都市に比べるとコンパクトだが、一定数の市場規模は確保されている
・中心部近辺でも土地には比較的余裕がある
・外資の参入も活発
・州としての後押しも強い
というように、IKEAの新規参入には最適な都市であったのかもしれない。
それでは。
Dhanyawaad.
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