<文化シリーズ第6弾>魚は牛肉よりも食べてはならない?
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ベジタリアンと非ベジタリアンの境界線は?
ベジタリアンと聞けば、どんな人を思い起こすだろうか。
大体、ベジタリアン=菜食主義者、野菜中心の生活をしている人
となる。
では、牛乳は??チーズは?卵は・・・?
このあたりが聞かれてもパッと回答できない。
ベジタリアンに明確な定義は無いため、どこまで許容できるかはその人次第なのである。例えば、インド人の中には動物性たんぱく質を一切受け付けない人もいる。
もちろん、牛乳もダメ、チーズもダメ、卵もダメ。
そうかと思えば、肉で無ければ全てOKの人もいる。
インド人のベジタリアンと言えば、大よそこの分類に入る。
ただ、卵が少しややこしい。下記に詳細を纏めたが、そもそもベジタリアンである理由は非暴力の精神から来ているとも言われている。つまり不殺生である。
卵はOKなのか?
鶏肉、豚肉、牛肉など肉を食べるには当然動物を殺さなければならない。これを禁忌としているためベジタリアンが多い。
この定義で見てみると、牛乳、バター、卵はどうだろうか。
牛乳は乳牛の乳をもらっているだけなのでもちろん問題ない。
バターもその牛乳から作るので問題ない。
卵は・・・。そう、卵はある意味、生命そのものを食用にしているため捉え方によっては殺生をしていることになる。
しかし、卵を食べるインド人はかなり多い。それはなぜか?
答えは、無精卵ならOKという考えがあるのである。勿論調理されて出てきたものが有精卵なのか無精卵なのか判断の仕様がない。曖昧ではあるが、基本的に無精卵であるという認識のもと卵は基本的に食用となっている。
非菜食主義者が最も消費するのはチキン?マトン?
さて、ベジタリアンについて言及してきたが、非ベジタリアンはどういった肉を消費するのか。もちろん、地域や宗教によっても異なるが、チキンやマトンが最も多い。
しかし、実はこれも一概には言えない。非ベジタリアンのインド人の中にもチキンを毛嫌いする人もいる。理由は家畜や人間の汚物を啄ばんでいるため汚れていると言うのである。一方、マトンはマトンで臭いがきつく、これまた汚れていると言うインド人もいる。
とはいえ、牛肉や豚肉に比べればこれらの肉は圧倒的に消費量が多く、田舎の市場に行けばどこにでも売っている。
では、豚肉はどうだろうか。
ヒンドゥー教徒もあまり食べないが、ご存知の通りイスラム教徒も食用にはしない。その最も大きな理由はまたまた動物や人間の汚物を平気で漁っているからである。
あれ?チキンを嫌いなインド人と同じではないかと思うが、確かにその頻度は豚の方が圧倒的に多い印象を受ける。ほとんどインドでは豚を見かけることは無いが、ゴミ溜めのような場所で稀に見かける。
そうしたことが原因なのか、豚は口の周り(鼻の周り?)が常に汚れており、たしかに豚が放つ臭いも強烈である。
牛についてはもはや言うまでもない。基本的にインド人が牛を食用にすることは無い。
正確には食用に育てることは無い。基本的には・・・である。詳細は下記を参照いただきたい。
インド人も魚は食べるのか?
答えは「食べる人もいる」となる。これは宗教上の理由と言うよりは地域性が大きい。当然コールドチェーンなどはないため地理的な理由から沿岸の街でしかそもそも魚は消費されていない。ウエストベンガルなんかでは魚料理を稀に見かける。
ここであることに気付く。川魚ならたくさんいるのでは?
実はインド人、あまり川魚を食用にすることはない。内陸部の池などで養殖している場合はあるが、これは例外である。
何故、海の魚はOKで川魚はダメなのか。
答えは「何を食べているかわからないから」である。
ガンジス川に遺体が流れているのを日本人観光客が見て驚いている光景を見たことあるが、インドでは火葬や土葬では無く、水葬する文化がある。つまり川に遺体を流すのである。
するとどうなるか。ある一定以上の大きさの魚であれば、それを食べることになる。
そんな川魚を捕まえて食用にすれば、ある意味人を食べているような感覚に陥るらしい。そういう意味では、川魚は牛肉よりも避けるべき対象になり得るのかもしれない。
まとめ
とはいえ、この魚に対する概念もまた人によって考え方が異なる。平気な顔して川魚を食べる人も居る。
一般的にはベジタリアンは魚を食べないが、逆に魚ならOKという人も居る。
色々聞いていると混乱してくるが、野菜→魚→肉という順番で食用には避ける人が多いような印象を受ける。
正直なところ、イスラム教徒の方が禁忌事項がはっきりとしていて分かり易い。日本にインド人を一斉に招いたことがあるが、人それぞれ許容範囲が異なっておりそれはもう対応が大変であった・・・・笑
日本食、中華、西洋料理などあらゆる食事をしてもらったが、「何が一番美味しかったか?」と聞いてみると最後に全員一致で嬉しそうに「インド料理」と言っていた。余談ではあるが、日本にインド人を招くならインド料理屋巡りをするのが最高のおもてなしなのかもしれない。
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